【展覧会概要】
戦時下のウクライナを幾度も訪れて撮影をする写真家 児玉浩宜が群馬県桐生市で写真展を開催します。「戦災にあった土地へ通うなか、出会う人たちの意識が僅かながら変化していくことを感じる。戦争そのものについて、人々が多くを語らなくなった」と児玉は話します。それは、ウクライナや日本の街でも同じことなのではないでしょうか。
現代の戦争を知るために、各地の街を巡って撮影された写真は、悲惨さを訴えるようないわゆる報道写真とは異なります。ウクライナで撮影したということを知らなければ、その街のありのままを切り取った写真だと感じてしまうかもしれません。しかし、断片的にとらえられたイメージや、静謐さを湛えた光景と向き合うことで、判然としない解釈や、自身の受け止め方に戸惑いを覚えることでしょう。
戦争についてのことばが黙する時、聴こえてきたものとは。ウクライナ各地で撮影された写真を通じて、現代の戦争とその実相を独自の視点から伝えます。
児玉浩宜 Hironori KODAMA
1983年兵庫県生まれ。民放報道番組ディレクターを経てNHK日本放送協会に入局。報道カメラマンとして、ニュース番組やドキュメンタリーを制作。のちに、フリーランスの写真家として活動。2019年から2020年にかけて現地で撮影した香港デモ写真集『NEW CITY』、2021年デモで使われたバリケードなどを撮影した『BLOCK CITY』を制作。2022年3・5・9月、2023年2〜3月に、ロシアのウクライナ侵攻を現地で撮影。テレビ朝日や民放各局への映像提供、ウェブメディアへの写真提供、執筆など行う。写真集『Notes in Ukraine』を2022年12月に発売した。
〈トークイベント〉
第1回は栃木県足利市在住のグラフィックデザイナー/イラストレーターの惣田紗希をゲストに迎えた対談。第2回は単独のトークイベント。ウクライナで過ごした日々のことや、作品を創作することについてなど語ります。ぜひ、ご参加ください。
※トークイベント開催時は、イベント参加者以外は入場できませんのでご注意ください。
日時:8月20日(日)16:00〜18:00 場所:桐生市有鄰館・煉瓦蔵
定員:50名(予約優先) 料金:2,000円(学生1,500円)
ゲスト:惣田紗希
日時:8月26日(土)16:00〜18:00 場所:桐生市有鄰館・煉瓦蔵
定員:50名(予約優先) 料金:2,000円(学生1,500円)
申し込みフォームにてお申し込みください。
7月号Featureで児玉浩宜さんへウクライナのことを始め写真のことなどいくつか質問を投げかけました。ぜひ、ご覧ください。
協賛:(五十音順、敬称略)
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主催:本やアートを楽しむ町を作る会 後援:桐生市教育委員会、野間清治顕彰会、桐生タイムス社、FM桐生、上毛新聞社、FM GUNMA
問い合わせ:080-2488-6359(本やアートを楽しむ町を作る会 齋藤)
この事業は、ぐんま芸術文化創造事業補助金を活用しております。