Column
酒場奇太郎
〜酒、女、ドラッグ〈過去〉〜
20帖はあろうかというリビングには大開口の窓があり、そこから望む景色に視界を遮るような建物もなかった。
20帖はあろうかというリビングには大開口の窓があり、そこから望む景色に視界を遮るような建物もなかった。
渋谷の再開発の影響で2018年に惜しまれつつ閉店した『富士屋本店』で、一体どれだけの量の酒を呑んだだろうか。
これから私が考えるのか 考えずに誰かの声明を自分のものとして生きていくのか
先日、出張で横浜に来た高校時代からの友人と桜木町の『はなみち』で呑んだ。
どうでも良いことばかり考えてしまう。点々と考えて、本筋が見えないことばかりだ。
「カッコ良さそう」という理由だけで大学では心理学を専攻していた。
私は立ち呑み屋が好きだ。何がそんなに好きなのか改めて考えてみると、安い、早いは勿論、ゆっくりと腰掛けて呑むより、立ってでも呑みたい酒好きたちが集まる猥雑な雰囲気が好きなのかもしれない。
何故ここまで近年おぢに惹かれるのだろうか。自身の年齢のせいか、いや昔からか。
かれこれ20年近く足に違和感があった。まるで腰の辺りまで雪に埋もれた状態で歩くような重みが両足にのしかかるのだ。