Column
いるのにいないだれか 12
―曲線―
結局いつものようにカオルと別れてから、私は帰り道を左折するところを右折したり、まっすぐ行くところを左折したりして遠まわりをすることにした。
結局いつものようにカオルと別れてから、私は帰り道を左折するところを右折したり、まっすぐ行くところを左折したりして遠まわりをすることにした。
前口上 毎年開催しているM-1GPだが、芸人たちにとってこの賞レースはどういったものだろうか?
2022年12月9日。 今月に入ってからようやく冬らしくなってきた。朝晩ちゃんと寒い。
フジロックフェスティバルに出演する韓国のインディー・ポップ・バンド「Say Sue Me」を心待ちにしていた。
どのくらいの時間が過ぎていったのかはわからないけれど、少なくとも私のなかでは待っている人の中に苛立ちや何か異常な事態になった心配を生じさせる時間は経っていたのではないかと不安になって、そのまま立っていた。
今日は大丈夫な気がする、と力を抜いた所作で別盛りパクチーを自分のフォーの上にのせ、堂々と食べた。
前口上 ランジャタイという芸人がいて、昨年M-1GPファイナリストになってから、急激にメディアへの露出が増えた。
「おはよう、タマキ。あのさ、今日の予定はあるの?」
前口上 キングオブコント2022のファイナリストの一組に『最高の人間』というコンビがいる。