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あけましておめでとうございます
2年続けてリキッドルームでカウントダウンを楽しんでいたのだが、今年は自宅の布団の中で1989年大晦日に生放送された「やっぱり猫が好き」のスペシャル「年またぎスペシャルやっぱり逸見と猫が好き」をみながら2021年を迎えた。カウントダウンの時に実際の時間(2020年12月31日23時59分)とやっぱり猫が好き時間(1989年12月31日23時59分)の時間調整に失敗し、2度年越しを行った。やっぱり猫が好き時間(1989年12月31日23時59分)ではどのようになっていたかというと、コンビニで小林聡美と三谷幸喜の劇団東京サンシャインボーイズらが絡むという貴重なシーンであった。しかし来年は「リキッドルームで爆音で音楽をききながらカウントダウンをしたい!」と願うばかりである。
元旦に山口百恵&三浦友和作品を4本鑑賞
2021年元旦。BSシネマで朝から山口百恵&三浦友和の出演映画を4本放送するため、早起きしてテレビの前でスタンバイした。
「伊豆の踊子(1974)」に関しては鑑賞済みなので、見所だと思うラストシーンだけをみた。身分の違いから湧き出てくるあのやるせない感じ。急に「終」と出る、打ち切り感など気になる箇所が多々ある。伊豆を舞台にした映画といえば「天城越え」も忘れてはならない。ドラマ版は大谷直子、映画版は田中裕子が娼婦ハナを演じている。大谷直子バージョンは鑑賞したので、今年は忘れずに田中裕子バージョンの鑑賞をToDoリストに加えたい。
続いて「風立ちぬ(1976)」。これも鑑賞したな、、、そう思いながら「なぜ、美しい悲劇のヒロインは肺病にかかる確率が高いのか」など考えながら、おせち料理とお雑煮を食べた。
一番みたかったのは「絶唱(1975)」なので、「風立ちぬ」はさらっと流す感じで。
そして「絶唱」。私の中では「絶唱キター!!!」みたいなテンションである。もちろん鑑賞済みだ。感動的な純愛物語だが、随所に「ん?」と思うシーンが多々ある。
友人に「絶唱」の感動的なシーンを説明したら「死んだ花嫁と婚礼wwww」といった返答がきて「やはり映画鑑賞は人それぞれ」だと改めて思った。私はちょっと涙、な感じだったのにな。
因みに「風立ちぬ」と同様、山口百恵は肺病でお亡くなりに。
ここまで3本鑑賞して、全てアンハッピーエンドである。
「なぜ元旦にこれらの作品をチョイスしたのか?何かのメッセージだろうか?」
次第にそのような思いが頭の中を巡るようになってきた。
さぁ!最後は「潮騒(1975)」。原作は三島由紀夫ですよ。そうだな、これも鑑賞済みだ。
これは三浦友和の魅力が一番滲み出ている作品ではないだろうか。引き締まった肉体、褌姿。
三浦友和に注目したのは石井克人監督の「茶の味」をみてからだ。2004年、浅野忠信が一番カッコ良い時代の石井克人監督作品のひとつだ。その後「転々」をみて、三浦友和が出ている映画は信用できるかも、と勝手に思うように。「アウトレイジ」シリーズにも出ていたが「葛城事件」をみて、完敗した。何ひとつ三浦友和に勝負を挑んでいないが、なんか「参りました」みたいな気持ちになった。友人と三浦友和を話題にすることは少ないが、今後のテーマとして掲げておきたい。
さて「潮騒」に戻ろう。4作品のうち、唯一未来を感じる物語だ。
「その火を飛び越して来い」という名台詞があるが、何か思い出しませんか?
そう「あまちゃん」の「潮騒のメモリー」の歌詞!その辺から、「あまちゃん」と混同して脳内がおかしなことになった。
元旦にみることの意味
4作品全部鑑賞済みだったが、元旦にみることに意味がある気がして鑑賞を続けた。
私が受け止めた勝手なメッセージはこうだ。
「いかなる困難(身分の違い、戦争、病気)があっても乗り越えられる。明るい未来はきっと来るから希望を捨てるな」と。
元旦に相応しいテーマではないか。
そして、今日(2日)からは新作歌舞伎「風の谷のナウシカ」を鑑賞中。
もう、おせち料理とお雑煮は無くなりました。今日から仕事始めです。
本年もGO ONをよろしくお願いします。