Column

『GO ON Radio』がはじまりましたよ!

GO ON編集人

10月からスタートした『GO ON Radio』

10/1からエフエムきりゅう(77.7MHz)でスタートした『GO ON Radio』。
毎週金曜夜7時からの7時30分まで(再放送は土曜日朝10時から)GO ON編集人の牧田、サイトウナオミnachiの3人でお届けしている。無料アプリでも聴けるので、ぜひお聴き逃しなく!SNSのフォローもお願いします。

第1回目の放送を終えて感じたことは、私の声がデカいということだ。相槌もデカかった。興奮すると対象物に接近してしまう癖のせいだろうか、多分マイクに接近している。私は、しばらくクリス智子を意識して話そうと思っている。どんどん変化していくので(色々な人が憑依する)、「今日の牧田には誰が憑依しているのかな?」と楽しんでいただきたい。

GO ONクリエイターもゲスト出演するので、こちらのマガジンとあわせて聴いてください!

緊張の第1回目のスタジオの様子

伝説のラジオ番組『ドントパスミーバイ』

ラジオっ子の私にとって、ラジオと関われることはとてもうれしいこと。今回は、もう一度復活して欲しいという願いを込めて、好きなラジオ番組の話をしたい。

2010年10〜12月までInterFMで毎週土曜日午後『ドントパスミーバイ』というラジオ番組があった。DJは根本敬先生と湯浅学先生。なんと生放送の1時間番組。

CMを跨いで曲が流れる、放送中にゲストへギャラを支払う、ゲストに刺身定食を振る舞う、常に電波ジャックをされたような雑音が鳴り響く、などなど。身近でこの番組のリスナーがいなかったので、SNS上にリスナー仲間ができ貴重な音源をもらったりして楽しんだ。

なぜこんなにも、この番組が好きだったのか…。

考えるまでもない。巨匠2人の番組だからに決まってるではないか。

大多数の人が聴きたくないと思う曲を流し、リスナーから「センスが悪い」とクレームが届く。そして「センスが悪いと言った人から『もっとセンスが悪くなった』って言われたい!」と先生たちは“センスの良い曲”をかけまくるのだ。

スタジオ内も混沌としていて『ゆきゆきて、神軍』の人の等身大パネルがあったり、裏ビデオが流れていたり、何台ものラジカセから色々な音が鳴り響き、猿のおもちゃがシンバルを鳴らし、おもちゃの鳥が鳴く。

「オンエアされているか不安だからメール送って欲しい」「運転中に聴くと交通事故が起きる」「この番組はFMでもAMでもない電波放送だと思いました」「このスタジオすごく落ち着く(石野卓球氏)」「日本以外の国の天気予報を伝える」「リアルタイムと過去のメールを読んで時空を歪ませる」など、素晴らしいエピソードの数々。放送中から、すでに伝説と化していた。

番組終了後、本が出たのだがその付録にスタジオの様子が分かるDVDがあった。今回はその本とDVDを見直して、この「伝説の番組」を思い返している。(興味のある方、お貸ししますよ!)

とにかく、ポンチャックと勝新太郎がよく流れていた記憶がある。

石野卓球氏がゲストの時、卓球氏からのリクエストとピエール瀧氏からのリクエストで、勝新太郎の『サニー』を2回かけるというやり方もいつか真似をしたい。

DOMMUNEの宇川直宏氏がゲストの回もなかなかよくて、「安岡力也の血を吸った蚊が死んだ話」は今でも記憶に残っている。

あ、『GO ON Radio』はこのような番組ではないが、電波の楽しみ方を教えてくれた『ドントパスミーバイ』に少し捧げたい。

2011年元旦、12時30分〜16時30分の4時間生放送で『ドントパスミーバイ』の特番を放送していたのだが、私は番組にメールを送って読んでもらったので(下記メール内容)、ちょっと自慢。

昨年は最悪だったので今年は良い1年にしたいです。
良い1年になるような曲をなんかかけてください。
よろしくおねがいします。
ラジオネーム トーテムポール

ラジオネームがトーテムポール。なぜその名前にしたのか全く思い出せない。曲も何がかかったのか。そして2010年がどんだけ最悪な1年だったのか。

ちなみに2011年は、3月に地震があり、4月から『菊地成孔の粋な夜電波』がスタートし、12月に父が亡くなった。2011年も良い1年だったとは思えませんな。

2021年10月。10年前の私に「あんたラジオやってるから、なんとかがんばれ!」と伝えたい。

人生は何が起こるかわかりませんな。

Creator

GO ON編集人 牧田幸恵

栃木県足利市在住。グラフィックデザイナー、タウン情報誌等の編集長を経て2020年12月にGO ONを立ち上げた。