<その1>
私は車の中で歌を歌うことが好きです。レパートリーは、ピロウズにくるり、ゆらゆら帝国に銀杏BOYZと色々です。遠出をするときは家主やジュラシック・ボーイズを歌おうとか、高速道路ではピロウズをかけようといった様々なマイルールを決めて、楽しくドライブをしています。
以前は通勤時にも歌をよく歌ったものです。
前職の時は家から職場まで遠かったもので、朝から歌を歌いながら車を走らせていました。歌は素晴らしいです。何だかパワーをもらえる感じがして。通勤時、行きも帰りも何かを歌い続けました。
意外と効果があったのは事実です。辛い仕事を1日1日と耐え続けることができたのは、そういうお陰かもしれません。あとこの時期に車の中で歌うことの楽しさを覚えました。
でも結論を話すと、歌は仕事の辛さには勝てなかったようです。あまりにも激務で、歌のパワーもむなしく私は何ヵ月かして退職してしまったのでした。無念。だんだん歌う歌も悲しい歌が多くなっていました。銀杏BOYZの『東京』とか。今思えばそれがレスキューサインだったのでしょう。心身共に限界でした。
最後の日はピロウズの『ブルース・ドライブ・モンスター』を車の中でかけました。大人になりきれないフラストレーションを爆発させるような歌詞が大好きな歌です。歌詞の内容を自分自身と重ねてしまったようで、その曲を泣きながら歌い、家へとひとり帰っていったのでした。
ブルース・ドライブ・モンスター
憂鬱な世界を踏み潰してくれないか
ずっと待ってる
<Blues Drive Monster / The pillows>
最近また『ブルース・ドライブ・モンスター』をよく歌っています。今は歌って泣くこともありません。本来は歌いやすく楽しい歌です。それでも、ちょっとだけ悲しくなってしまうのは何故でしょうか。心の片隅で、辛かったあの日々に、歌を通じて少しだけ思いを馳せるのでした。
<その2>
最近は羊文学のCDを良く聴きます。タイトルは未だに覚えていませんが、メジャー1stかな。以前父親から借りたものです。最初は斜に構えてあまり聴いていませんでしたが、電車や車のなかで繰り返し聴いているうちに、いつの間にか好きになりました。特によく聴くのは電車の中。『砂漠のきみへ』という気に入った歌を通勤時に繰り返し聴いています。
羊文学のことは、国産シューゲイザーのグループの1つだと大まかに認識していますが、やはりその手の音楽は、センチなサウンド故に綺麗な風景描写が得意に思いますね。羊文学の音楽を聴くと、消えたくなってしまうような寒い冬の日が思い浮かびます。
彼らのアルバムがこれからの日々にどう馴染んでいくか、楽しみにしながら過ごしています。
さて、寒い日がしばらく続きそうです。体調を崩さないよう、暖かくして過ごしたいと思います。仕事もぼちぼち頑張ろうかな。