最近は「カルチャー的料理」としても注目されつつあるカレー。
お洒落男子が都内で営むイケてるカレー屋、
ナチュラル系健やか美女が営むライフスタイル向上思考型のカレー屋。
だけど我々の原点となるカレーは、家庭の味にあると思う。
田中家のカレー、鈴木家のカレー、佐藤家のカレー、中村家のカレー、小林家のカレー。
それぞれの家庭のカレーには、独自のルールがあったりする。
私が子どもの頃に衝撃を受けた独自過ぎるカレーは、
父方の叔母が作ってくれたカレーだった。
醤油やらソースやらケチャップやら、
市販のカレールーにこれでもかと調味料をプラスしていく叔母。
正直、食べた物は「カレーなのかこれ?」という感覚ではあったものの、
それはとても美味しく、初めて食べたのに懐かしさを感じた事を覚えている。
そう、カレー作りにルールは無い。
カレーにルールは無い。
そう思ったあの日は、
スパイスカレー屋になる今日の私へと繋がっていたのかもしれない。
だから、私の作るカレーにもルールは無い。
これからも、ずっと。
