Column

君とサウナ その1

永井隆昌

サウナー:Printers(プリンターズ)代表、CAR10 永井隆昌氏
サウナー仲間:新分夫妻 新分京佑氏 新分香代氏
今回のサウナ:鹿島園
サウナ後のひととき:たびするおでんもっくもっく

「ととのったー!」ドラマ『サ道』で知ったこの言葉。
『サ道』はもちろん、サウナに関して無知の私に、サウナのことについて深く語ってくれた永井さん。「まずは体験せねば前進できず」という気持ちで『サ道』をみてから栃木県足利市にある『鹿島園』へ、永井さんとサウナー仲間の新分夫妻(新分京佑さん、香代さん)とともに体験取材をすることにした。

左から永井さん、新分さん、香代さん

ファーストサウナ

6月のとある夕方、私は『鹿島園』へはじめて足を踏み入れた。初対面の香代さんと挨拶もそこそこに、早速全裸になり大浴場へ。コンタクトレンズを外した私は、ぼんやりとしかみえないが、レトロな雰囲気を感じつつ身体と頭を洗いサウナへ。香代さんに手ほどきを受け、6分サウナ→水風呂→休憩を3セット行った。生まれて初めての水風呂。1セット目は肩まで浸かることはできなかったが、3セット目には肩まで浸かり気持ち良さを感じることができた。
「ととのったー!」には到達しなかったが、水風呂の気持ち良さを体感することができ、一歩前進した気持ちになった。

サウナーのみなさんは、何度も「ととのったー!」に到達しているのか?ではいつからサウナーになったのだろう。各々のファーストサウナについて質問をした。

永井「去年(2020年)の4月ですね。コロナで仕事が落ち着きすぎて精神的に参っていた時に、サウナ好きの友達に誘われて『湯楽部』(群馬県太田市)へ行きました」

永井「初サウナは気持ち良いけどこの感じが『ととのう』なのか?という感じでした。しだいに、今まで感じたことのないすっきりとした気持ちを体感して、近場の銭湯のサウナを巡るようになりました。そして GO TO キャンペーンを利用して人の少ないところやセルフロウリュ(自分でサウナストーンに水をかけること)のできるサウナなど、色々なサウナを比較し始めましたね」

サウナ後は足利市にある『たびするおでんもっくもっく』で4セット目

新分「去年(2020年)の6月頃に永井君に誘われて『足利健康ランド』(栃木県足利市)へ行ったのが最初ですね」

香代「私も夫と同じ頃ですね。夫がサウナについて熱弁をふるうので、なんか怪しいなって思ったけど(笑)、行ってみるとその通りだった。最初は『幸の湯』(栃木県足利市)ですね」

香代「サウナの帰りにセブンティーンアイスのチョコミントを食べたんですけど、『何この歯応え!!』ってなって(笑)、ととのったのかは分からないけど身体の違いを感じました。それから色々なサウナへ行くようになりましたね」

だからサウナはやめられない

新分「2人(夫婦)で出かける時は、朝にサウナへ行ってお昼頃サウナから出てきて、完璧な状態でお昼ご飯を食べるんですよ」

香代「ご飯が本当においしい!」

永井「五感が研ぎ澄まされたような気がするよね」

永井「僕は、新分君と一緒にサウナへ行くのが本当に好きなんです。何度も一緒に行くから、サウナから出るタイミングとか話しかけるタイミングが一緒なんですよ。セッションというか、そういった感覚が分かってくるんですよね」

新分「笑」

永井「休憩の終わりも気持ち良いタイミングでお互い目が合う(笑)」

新分「ととのっている状態からの会話がおもしろい!フラットな状態だから色々なアイデアが出てくるし、物事を否定から考えなくなる。それが2人でサウナへ行く楽しさですね」

永井「裸で壁にもたれてずっとしゃべってるんですよ。思いついたアイデアについてお互いセッションしてまとめていく作業ができる。最後にはそのアイデアがベストな場所に着地するんです。イって、戻って、目を合わせてね(笑)」

TOTONOTTAのTシャツ(Printers)を着る永井さん
永井さんの持ち物:サウナハットは欠かせない

足利市のサウナ『鹿島園』の魅力

永井「はじめて『鹿島園』へ行ったのは新分君の紹介なんですよ」

新分「最初は僕1人行ったんだけど貸切りになっちゃって、鏡は大きいし、なんか怖くて(笑)。いくらととのっても恐怖感の方が強かった…、でもサウナは抜群ですよ!」

新分「その後、色々なサウナへ行ったんだけど、もう一度『鹿島園』へ行ったらサウナも水風呂も全部他のサウナとは違って『ヤバイな!』ってなりましたね。2回目は怖くなかったです(笑)。そして今まで1番良いと思ってたサウナを、『鹿島園』は超えちゃいました。奥さんとも一緒に行ったけど『ヤバイ!』って(笑)」

香代「そう!すごいですよ!初めてだと少しハードルが高いかもしれないけど、『鹿島園』は地下水だから肌触りが良いし、サウナの湿度も抜群。喉が痛くならないんです」

永井「『鹿島園』は室内で休憩をするんです。浴場の湿度、サウナストーブの温度、水風呂全てのバランスが常にとれている奇跡のサウナだと思いますよ。外気の温度を考えず、いつも同じセッションでやっていけるのが『鹿島園』の魅力です。だからいつ行っても気持ち良い」

ネオンサインがかわいい『鹿島園』入り口

みんなのサウナライフと「ととのう」とは

ところでみなさんは、どのくらいのペースでサウナへ行っているのだろうか?

永井「週2〜3回かな。『鹿島園』へ行くことが多いですね」

香代「週1〜2回かな」

新分「週1回は必ず行きますね。行かないと無理」

新分「精神的にも身体的にも疲れている時は必ず行きますね。ネガティブな思考がフラットになるんですよ。よく眠れるし」

KASHIMAKIDS Tシャツ(Printers)の新分さんは、サウナ・スパ健康アドバイザーの資格を持っている
新分さんの持ち物:最近は炭酸水がお気に入り

永井「最近は『この人、ととのわせたいな』って思う人と一緒に行きますね。悩みや迷いがある時に答えを出す場所として最適だから、そんな感じの人を誘いますね」

永井「それに僕は、毎回ととのうわけではないんですよ。だからまた行きたくなるんだと思う」

永井「『ととのう、ととのわない』というのはサウナの入り方によると思うんです。そのサウナの設定に対して自分をどのように合わせるか、ということが大事なんじゃないかな。水風呂や外気の温度は、季節によっても変化はするので、色々なサウナへ行って実験をしてみないと分からないですね。僕はそういうバランスを調整して、ととのい方を考えるのが楽しい。だから好きなサウナはあるけど、嫌いなサウナはないです。そのサウナに対して理解できていない自分が悪いと思う」

理想のサウナをつくりたい

永井「僕はサウナをつくりたいんですけど、現実的かどうか考えているところですね。第一歩として6月にサウナメディア『アド街ック桑拿(サウナ)』をはじめました。サウナーにインタビューをして、好きなサウナを紹介してもらう内容です。ぜひ読んでください」

永井「つくりたいサウナの理想だけで話すと、サウナでととのった後に音楽をつくれるようにレコーディングスタジオを併設したいですね。あと、ととのいスポットに紙とペンがあればおもしろいアイデアが残せると思う。素に戻るとサウナで思いついたことを忘れちゃうから」

香代「私はイラストを描いているから、紙とペンは欲しいな!サウナで思いつくことがあるけど、大体忘れちゃう。外気浴していると普段出てこないアイデアがたくさん降りてきます。でも家に帰ると忘れちゃう(笑)」

イラストレータの香代さん
香代さんの持ち物:「サウナマットは必須です。コンパクに畳めるから持ち運びに便利」

永井「それと最近考えているんですけど、子育てしているお母さんたちを、ととのえたいんですよね。子どもがいると1人になる時間がないとか、忙しいとかあるじゃないですか。混浴できるサウナをつくって、お父さんがお子さんをみている時にお母さんがゆっくりサウナに入れるような場所が理想ですね。混浴のサウナにして夫婦をととのえたいです」

香代「それは平和になるね」

新分「僕たち夫婦も、サウナへ行く車の中では言い合いをしていたりするんだけど、帰りの車の中では問題が解決して、答えが出ることが多い。お互い素直になるのかな?」

あなたにとってサウナとは?

永井「四次元ポケットかな。ドラえもんみたいな(笑)。サウナがあれば、どうにでもなるしどこにでもいける。そしてアイデアも生まれてくる」

新分「超なんでも治せる医者(笑)。身体のメンテナンスも心のケアもしてくれる」

香代「ポジティブ思考になれる場所。1人で仕事をしていることが多いので、マイナス思考になりがち。そういう時にサウナへ行くとポジティブ思考になりますね。無条件に自分を後押ししてくれる場所だから『がんばろう!やるしかない!』って気持ちになる。私にとって必要な場所です」

サウナ愛に溢れるサウナーたち

取材前は「今サウナとか、ととのうとか、流行ってるだけかな」という軽い気持ちでいたが、サウナーたちの話を聞けば聞くほどに、サウナの奥深さとサウナへ対する深い愛情を感じた。サウナへの入り口が「ととのう」からでも良いだろう。しかし、マナーを守って楽しむべし。それが『サ道』。

次回もサウナー仲間が登場予定です!お楽しみに。

Creator

永井隆昌

Printers代表、CAR10のドラマー。 Tシャツを中心にオリジナル&セレクトアイテムを販売しているPrintersの代表。バンドCAR10ではドラムを担当している。メンバー全員がサウナーのPrintersは、2021年6月にサウナメディア『アド街ック桑拿(サウナ)』を立ち上げた。