Column

賞レースはもうやめてくれ!

ボンジュール古本

前口上
10月21日は『キングオブコント2023』の生放送がある。今年のラインナップは、過去最高に素晴らしいファイナリストが集まっていると思っていて、然るべきメンツがきちんと揃っていて、更新を感じられ、毎年飽きもせず楽しみにしている。と思う反面「賞レースは、もうたくさんだ」とも思う。

賞レースどうするか問題

漫才師ならM-1、コントをするコンビならキングオブコント、といった大きな大会に振り回され、芸人としての生き方や今後の身の置き方までも翻弄され続ける芸人をみていると、少しつらい気持ちになったりする。この“少しつらい”は、あくまで“少し”なので、だいたいはおもしろいし楽しみだが、客である私の方は、お笑いをみて笑っているだけだから気楽なものだ。

そこへ加えて昨年から、芸歴15年以上の芸人が出場対象となる『THE SECOND』が立ち上がった。やっと賞レースの呪縛から解放されたと思ったら、また芸人が苦悩するかもしれない、新たな大会が誕生したのだ。嬉しさの反面、複雑な気持ちだった。

「新たな賞レースはもういらないのでは」と思ったものだが、私はこれにより2023年の上半期間、予選からずっと楽しんでいたし放送が終わってみれば、今まで売れたりモテたことのなかった芸人がメディアに露出し活躍をみせ、まさに第2次ムーブメントを生んだ。

〈#自撮りおじさん〉で少し有名になったマシンガンズ滝沢さんなどは、今現在、ライブをみに来た客席のファンの子が大きなうちわを持っていたり、ライブ後の出待ちの人が100人ほど外で待っている光景が続いているそうだ。こういったファンの人達の熱量が持続するかは不明だが、どのコンビの活躍も続くといいなと思う。

「賞レースはやめてくれ!」と同時に、ずっとやって欲しい。

キングオブコント2023ファイナリスト

〈ニッポンの社長
stranger or die。お笑い界の電気グルーヴのような存在だと思っている。

ラブレターズ
私がいま、1番ラブレターを送りたい人は、ラブレターズです。優勝を楽しみにしていますとしたためたラブレターを。

蛙亭
私の勝手なお願い。イワクラとオズワルド伊藤、2人とも大好きなので結婚してくれ!

隣人
神話や物語の中で、神や自然界の秩序を破り、物語を展開する者を、トリックスターと呼ぶ。秩序破壊者、隣人。

ファイヤーサンダー
火を燃やせ、雷を落とせ。大会に天変地異を起こせ!

カゲヤマ
中2の妹役だけじゃないタバやん。

ゼンモンキー
キャラクター際立つ、3人の劇団のようなゼンモンキー。

ジグザグジギー
このネタに、審査員はどう評価をするのかが1番楽しみ。

サルゴリラ
今大会のダークホースで麒麟枠のサルゴリラ。

や団
私の中では既に優勝している。

※全文は有料になりますがボンジュール古本のnoteで読めます。ぜひチェックしてくださいね!

キングオブコント2023ファイナリストに対してのコメント全文はこちらのZINEに書いてあります。
買った人はじっくり読んでくださいね!!

昨年のキングオブコントは、梅田サイファーによるオープニングソングがとてもかっこよかった。岡崎体育の『MUSIC VIDEO』という曲の歌詞に「気に入っている歌詞を画面いっぱいに貼り付けて感受性揺さぶれ」という一節があるのだが、まさにこのOPに揺さぶられてる感じがして、たまにみる。今年のオープニングは、どんな揺さぶりをかけてくれるのか。これも楽しみだ。