区切りとか全く気にしない私だが、2021年に関しては「はやく区切りたい」という気持ちがある。
昨日やっとMETAFIVEの新譜『METAATEM』が届いた。聴きながら「これでやっと2021年に区切りがつけられる」と思い、改めて2021年とこれからのことを考えた。
私は生きている限り、この世はずっと「平坦な戦場」だと思っている。
でもこの2021年に関しては、生まれて初めて「あぁ戦中なんだな」とひしひしと感じた。
そもそも、そんなにも何と戦っているのか?
私が死ぬまで戦い続けていくものは「時流」だ。
「時流」とは悪なのか。
流れに身を任せる方が楽ではないか。
単なる天邪鬼気質なだけではないか。
私は「時流に身を任せた人々が蔓延る世の中」=「平坦な戦場」だと考える。
好きなものは好きと大声で言いたいし、SNSで垂れ流されるキレイな写真を心から美しいと思うことはないし、上っ面だけの言葉でアンチテーゼを唱えている奴らも、SNSでR.I.P.する奴らも信用できない。
ただただ、自分の物差しで物事を判断したいだけだ。
『Don’t Move』(METAFIVE)
動くなトレンドに溺れるな
『人間発電所』(BUDDHA BRAND)
気持ちがレイムじゃモノホンプレイヤーになれねぇ
『でも・デモ・DEMO』(江戸アケミ)
思いつくままに踊りつづけろ
『時流に流されるのは好きじゃない』(ミノルタ広告)
鈴木清順、小沢昭一、大島渚、鮎川誠がカメラを構えている写真に添えられたキャッチコピー。
2022年も「戦中」で「平坦な戦場」は続く。
私は引き続き「時流」と戦うだろう。
流されそうになったら好きな人たちの言葉と、この鈴木清順監督の言葉を胸に刻んで、自分で判断した道を進むんだ。
「人の映画を観て影響を受けるなんてことは、まずないよ」。